芸能

『なつぞら』 草刈正雄の演技&セリフに心打たれる人続出

朝ドラで今最も注目されている泰樹役を演じる草刈正雄

 第1週から「毎回、泣いてしまう」と大反響を呼んでいる。NHK朝ドラ『なつぞら』が好調だ。第1週の平均視聴率は22.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録し、過去5年の朝ドラで最高の出だしとなった。

 朝ドラ通算100作目となる節目の本作は、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作品だ。序盤は広瀬すず(20才)演じるヒロインの奥原なつが太平洋戦争で両親を亡くした後、きょうだいと別れて移り住んだ北海道・十勝の牧場で成長する姿を描く。

『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)の著者でライターの木俣冬さんは、今作のヒロイン像についてこう話す。

「明るく元気に爽やかに、夢に向かって一生懸命、苦労した努力が報われそうな予感がするという朝ドラのヒロイン像を満たしています。朝ドラらしいヒロインが帰ってきたなという感じですね」

 懐かしのヒロインが続々登場する点も見どころだ。

「松嶋菜々子さん(45才)、岩崎ひろみさん(42才)、北林早苗さん(75才)ら歴代ヒロインが登場するというのも、めくるめく走馬灯のように朝ドラの歴史がよみがえってきてお祭りっぽい。

 過酷な運命を背負いながらも健気に生きた『おしん』を演じた小林綾子さん(46才)がなつに、『いろいろと大変なことがあったんでしょうね』と語りかけるシーンは、おしんが経験した大変さが二重写しになってグッときました。ちょうど今、BSでは『おしん』が再放送されているんですよ(笑い)」(木俣さん)

 さまざまな趣向を凝らすなかで放送後に毎回話題になるのは、なつや歴代女優の言動ではない。草刈正雄(66才)の演技とセリフだ。

 草刈演じる柴田泰樹は、なつが引き取られた北海道・十勝の柴田家の重鎮。泰樹は18才の時に十勝にたったひとりで入植して荒れ地を切り開いたという人物で、偏屈で頑固な性格だが深い愛情をもった「大樹」のような男として描かれる。その一挙手一投足に視聴者はゾッコンだ。

「一つひとつの言葉に経験に裏打ちされた深さがあって、朝から心を打たれます。草刈さんの言葉に涙が止まらなくなってしまった回もありました」(60代主婦)

「一見強面で近寄りがたいのに、なつへの大きな愛情を感じさせる草刈さんの演技がすごい。なんであんなに響くのでしょうか…」(50代主婦)

 泰樹の数々の名言が『なつぞら』の高視聴率を支えていると言っても過言ではない。木俣さんの解説と共に、彼の“言葉”を振り返っていこう。

関連記事

トピックス

参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏(共同通信)
《“保守サーの姫”は既婚者だった》参政党・さや氏、好きな男性のタイプは「便利な人」…結婚相手は自身をプロデュースした大物音楽家
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン
松嶋菜々子と反町隆史
《“夫婦仲がいい”と周囲にのろける》松嶋菜々子と反町隆史、化粧品が売れに売れてCM再共演「円満の秘訣は距離感」 結婚24年で起きた変化
NEWSポストセブン
注目度が上昇中のTBS・山形純菜アナ(インスタグラムより)
《注目度急上昇中》“ミス実践グランプリ”TBS山形純菜アナ、過度なリアクションや“顔芸”はなし、それでも局内外で抜群の評価受ける理由 和田アキ子も“やまがっちゃん”と信頼
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
《実は既婚者》参政党・さや氏、“スカートのサンタ服”で22歳年上の音楽家と開催したコンサートに男性ファン「あれは公開イチャイチャだったのか…」【本名・塩入清香と発表】
NEWSポストセブン
中居、国分の騒動によりテレビ業界も変わりつつある
《独自》「ハラスメント行為を見たことがありますか」大物タレントAの行為をキー局が水面下でアンケート調査…収録現場で「それは違うだろ」と怒声 若手スタッフは「行きたくない」【国分太一騒動の余波】
NEWSポストセブン
かりゆしウェアのリンクコーデをされる天皇ご一家(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《売れ筋ランキングで1位&2位に》天皇ご一家、那須ご静養でかりゆしウェアのリンクコーデ 雅子さまはテッポウユリ柄の9900円シャツで上品な装いに 
NEWSポストセブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン