球団史上ワーストタイの4年連続V逸の巨人だが、今季は開幕から首位をキープ。丸佳浩など大型補強もあったが、巧みな起用法や人心掌握術など原辰徳監督の手腕も高く評価されている。
「原監督がヘッドコーチの座を空けているのは、次期監督候補を据えるためでしょう。それが来季なのか、2年後なのか、3年後なのかはわからない。阿部慎之助かもしれないし、高橋由伸・前監督かもしれない。松井さんの目だって、もちろんありますよ。
松井氏が巨人からヤンキースに行く際、原監督が快く送り出したとは考えにくい。でも、それはもう過去の話。原監督も現役晩年、自分の代打に長嶋一茂を送られるなど、長嶋茂雄監督の起用法にプライドを傷つけられたこともあり、関係性が良いとは言い難かった。
しかし、長嶋監督の元で3年間ヘッドコーチとして修行し、それが今日に繋がっている。原監督も、松井さんが巨人に復帰すれば歓迎しますよ。松井さんと言えども、いきなり監督をするにはプレッシャーもあるし、勉強期間は必要。監督12年で7度の優勝、3度の日本一、WBCも制覇した球界きっての名将である原監督の元で指導者経験を積むのは理想的だと思います。いずれメジャーで指導者になるにしても、その経験は必ず生かせるはず」
60歳の原監督は今年、通算13年目の指揮となっており、次期監督を育てることも1つの課題。その候補に松井氏が指名されても、誰も異論は挟まないだろう。