国際情報

慰安婦、独立運動での死者……韓国で数字の水増しが続出

数字の水増しは当たり前?(AFP=時事)

「日帝時代の朝鮮人労働者は、不当に安い賃金で過酷な労働に従事させられた」というのが韓国内での通説だ。その裏付けに利用されているのが『半島労務者勤労状況に関する調査報告』(1942年刊)である。『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館新書)の著者でノンフィクションライターの崔硯栄氏が解説する。

「報告書によれば、朝鮮人の賃金は50円未満が75%を占めているのに対し、日本人は50円以上が82%。歴然とした賃金格差があったように見える。しかし勤続年数をみると、朝鮮人労働者は勤続3年以上の人が1人もいないのに対し、日本人労働者は勤続3年以上が45.8%。朝鮮人の賃金が低いのは勤続年数による差であって、同じ勤続年数なら同じ賃金を貰っていた。なかには朝鮮人労働者の賃金のほうが高かったケースも存在しましたが、韓国ではそうした“不都合な数字”は伝えられない」

 慰安婦問題でも、過度に水増しされた数字が事実として広がっている。

「韓国が主張する慰安婦の総数は20万人。しかし、当時の人口は2500万人で、うち20歳から40歳までの女性の数は250万人程度。20万人と仮定すると、12人に1人が慰安婦だったことになる。そんなことはありえない。実際には多くても2万人ほどだとされています」(崔氏)

 被害者の数が大きく水増しされるのは、慰安婦問題に限ったことではない。

「文在寅大統領は今年3月、『3・1独立運動で7500人が殺害された』と演説しましたが、他ならぬ韓国の政府機関が出した推計でも『725~934人』としています。これは関東大震災における朝鮮人虐殺事件も同じで、韓国側は6000人が殺されたと主張していますが、実際は200~300人と推算されている。痛ましい事件だったことは間違いないですが、とにかく被害者の数を盛る傾向が強いんです」(崔氏)

※週刊ポスト2019年5月17・24日号

関連記事

トピックス

大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
“進次郎劇場”で自民党への逆風は止まったか
《進次郎劇場で支持率反転》自民党内に高まる「衆参ダブル選挙をやれば勝てる」の声 自民党の参院選情勢調査では与党で61議席、過半数を12議席上回る予測
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト