個人的には、映画評論家としても尊敬していた杉山平一、編集者時代に面識があった黒瀬勝巳(若くして自死した)、あるいは、その詩と散文を愛読している舟山逸子の名が何度も出てくるのが嬉しい。
古本エッセイには、オレはこんなすごい本を見つけたという自慢話に辟易させられることが多いが、本書にはそれもない。あわてず騒がず乏しい予算のなかで、いい本を見つけてゆく。高橋氏は美術好きでもある。美術展の図録には、掘出し物が多いとは教えられた。
※週刊ポスト2019年5月31日号
個人的には、映画評論家としても尊敬していた杉山平一、編集者時代に面識があった黒瀬勝巳(若くして自死した)、あるいは、その詩と散文を愛読している舟山逸子の名が何度も出てくるのが嬉しい。
古本エッセイには、オレはこんなすごい本を見つけたという自慢話に辟易させられることが多いが、本書にはそれもない。あわてず騒がず乏しい予算のなかで、いい本を見つけてゆく。高橋氏は美術好きでもある。美術展の図録には、掘出し物が多いとは教えられた。
※週刊ポスト2019年5月31日号