国際情報

ワシントンの地下鉄新車両 中国製導入に議会が待った

中国との微妙な関係はいつまで続くか

 米議会下院の輸送・インフラ委員会で5月中旬の公聴会で、首都・ワシントンの地下鉄で採用される新型車両の調達をめぐる警告がされた。中国の車両製造・販売大手の中国国営「中国中車製造集団」の車両が使用されることになれば、車両に付属している監視カメラなどを通じて、インフラ情報が中国側に漏洩する危険性が高くなると意見が出たのだ。

 米国土安全保障省は最近、中国製の小型無人機(ドローン)が飛行状況などのデータを無断で送信し、中国政府と共有しているとの警告を出した。米商務省も中国の監視カメラ大手、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)への禁輸措置を検討していると伝えられており、米国では中国製品の採用に警戒感が高まっている。ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズなど米メディアが報じた。

 このワシントンの地下鉄車両は2024年に運用開始を目指しており、「中国中車」のほか韓国やフランスのメーカーが採用を目指している。契約規模は10億ドル(約1200億円)だが、米紙ワシントン・ポストによると、中国中車は他社より数千万~1億ドルも安い価格を提示しているという。

 しかし、米下院は5月中旬、中国中車とのプロジェクトに連邦予算の投入を禁止する決議案を出したほか、上院も今年4月に同様の法案を提出している。中国中車のワシントンでの競争入札契約内容には、カメラによる映像監視、システム監視と診断、データ・インターフェース、自動列車制御システムが含まれるからだ。

 ある専門家はワシントン・ポスト紙に対して、「中国のAI監視カメラには最新鋭の人工知能と顔認証技術が使われており、乗客の行動や経路を高い精度で追跡できる。中国内の諜報担当者は機器に内蔵されているWi-Fiを使って、データを得られる」と話している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《声の大きい人が勝つ国ではなく…》2026年、日本が目指すべき姿は?AIに聞いて“ハッとさせられた言葉”と意外な提言【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
新大関・安青錦
新大関・安青錦が語る2026年の抱負「いちばん上まで行きたい。期限にこだわりはないけれど目指さなければ意味がない」 
女性セブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
元日本テレビアナウンサーの大神いずみ氏(右)と放送作家の山田美保子氏
《2026年の女性アナ事情》各局エース級が続々フリー転身 次世代を担うポスト田村真子、岩田絵里奈は誰か?【大神いずみ氏×山田美保子氏対談】
週刊ポスト
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン