財産額にもよるが、生前贈与はなるべく早く始めたほうが望ましいという。
「1人あたり110万円までの範囲内であれば、何人に対して贈与しても非課税です。できるだけ多くの人数に“薄く長く”続けるほど、節税メリットが大きい。
また、亡くなった時点から3年前までの生前贈与は相続財産に持ち戻されて相続税が増やされる『3年内加算』というルールがある。早めにやっておくメリットは大きい」
もちろん、いつ亡くなるかは誰にもわからないが、平均寿命(男性81歳)を考えれば、必要な生前贈与は70代のうちに終えておくと考えるのがよさそうだ。
※週刊ポスト2019年6月14日号