芸能

『名探偵ピカチュウ』ライアン・レイノルズの表情を取り込む

左からロブ・レターマン監督、飯豊まりえ、キャスリン・ニュートン、ライアン、ジャスティス・スミス、竹内涼真、渡辺謙(Ph:Getty Images)

 ハリウッドで実写化された映画『名探偵ピカチュウ』が5月3日より日本で先行公開され、動員数185万人に達し、興行収入は26億円を突破している(6月3日現在)。

 5月10日公開となった北米(アメリカ・カナダ)でも初日から2050万ドル(約22.4億円)を叩き出し、初日興行収入は、中国やイギリス、イタリア、スペインなどと同様に1位を獲得した。

「ポケットモンスター(ポケモン)」は1996年にゲームソフトとして誕生し、瞬く間に世界中で人気に。

 1997年にはテレビアニメの放送が始まり、世界169の国と地域で放送されている。

 2016年、さらに人気に拍車をかけたのは、社会現象にもなった『ポケモンGO』だ。私たちが暮らす現実世界を舞台に、ポケモンを捕まえて交換やバトルができるスマホ向けゲームアプリで、世界150か国以上で配信され、2018年には10億ダウンロードを突破している。

 大ヒット上映中の『名探偵ピカチュウ』はアニメではなく、2018年に発売された同名のニンテンドー3DSソフトがベース。人間とポケモンが共存する街「ライムシティ」を舞台に、かつてポケモンが大好きだった主人公のティムが名探偵ピカチュウとタッグを組み、行方不明のティムの父親を捜すミステリーアドベンチャーとなっている。大事件に立ち向かうなかで育まれるティムとピカチュウの絆も“ムネアツポイント”となっている。

◆ピカチュウの声が“おっさん”のワケ

 アニメのピカチュウといえば、「ピカピカ~」と愛くるしい口調が人気だが、実写版では人間の言葉を話すことが最大の特徴ともいえる。相棒のティムを“坊主”と呼び、あのかわいらしいルックスでありながら、「(コーヒー)濃いのを頼む。よろしくお嬢さん」と注文をする“おっさん”ぶり。これまでのイメージと大きく違っている。

 オリジナル版でピカチュウの声を担当しているのは、カナダ出身の俳優ライアン・レイノルズ(42才)。米の人気雑誌『ピープル』が毎年行う「最もセクシーな男」にも選ばれた色男ライアンがギャップ萌えを創出している。でもなぜ、あえてそんな設定になったのだろうか。

「ピカチュウの声が“おっさん”なのは、実は本作のベースとなったゲームを踏襲しています。なぜ中身がおっさんなのかはネタバレになるので言えませんが、最後まで見るとアッと驚く謎が解き明かされます」

 こう語るのは映画ライターの、よしひろまさみちさん。

 日本語吹替版でピカチュウを演じたのは西島秀俊(48才)。初日舞台挨拶では「ピカ島秀俊」と紹介されて照れ笑いを浮かべたが、ピカチュウ役のオファーを「本当にプレッシャーだった」と明かした。

 ピカチュウの中身がおっさんだったことが出演の動機だったと言い、アテレコではポケモンたちのかわいさに見とれてしまい、せりふを言い忘れたこともあるそうだ。当代のイケメンもピカチュウに心を奪われたようだ。

関連記事

トピックス

憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(左・時事通信社)
【東大前駅・無差別殺人未遂】「この辺りはみんなエリート。ご近所の親は大学教授、子供は旧帝大…」“教育虐待”訴える戸田佳孝容疑者(43)が育った“インテリ住宅街”
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
【エッセイ連載再開】元フジテレビアナ・渡邊渚さんが綴る近況「目に見えない恐怖と戦う日々」「夢と現実の区別がつかなくなる」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された愛子さま(2025年5月8日、撮影/JMPA)
《初の万博ご視察》愛子さま、親しみやすさとフォーマルをミックスしたホワイトコーデ
NEWSポストセブン
『続・続・最後から二番目の恋』が放送中
ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』も大好評 いつまでのその言動に注目が集まる小泉今日子のカッコよさ
女性セブン
事務所独立と妊娠を発表した中川翔子。
【独占・中川翔子】妊娠・独立発表後初インタビュー 今の本音を直撃! そして“整形疑惑”も出た「最近やめた2つのこと」
NEWSポストセブン
名物企画ENT座談会を開催(左から中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏/撮影=山崎力夫)
【江本孟紀氏×中畑清氏×達川光男氏】解説者3人が阿部巨人の課題を指摘「マー君は二軍で当然」「二軍の年俸が10億円」「マルティネスは明らかに練習不足」
週刊ポスト
田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン