ライフ

50m走、昭和より平均タイムが落ちた理由 小5は9.05→9.37

昭和に比べ、短距離走のタイムが遅くなっているという(写真/アフロ)

 スポーツ庁が調査・発表している「平成30年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果について」によると、小学5年生男子の50m走の平均タイムは、昭和60年度で9.05秒、平成30年度では9.37秒と0.32秒遅くなっている。同じく小学5年生女子の50m走平均タイムは、昭和60年度の9.34秒から、平成30年度の9.60秒へと、こちらも0.26秒下回った。

“小学生のミカタ”シリーズ『マンガで克服! 体育の苦手種目』(小学館)の著者で、元女子ラグビー日本代表で、『ジャパン ライフフィットネス ネットワーク』代表の多田ゆかりさんはこう説明する。

「かけっこに関しては、手と足をうまく連動させて走ることができない子が増えています。腕を振れない、真っ直ぐに走れない、気持ちだけ前にいってしまってすぐにつんのめるように転んでしまう。転び方もうまくないため、骨折やけがをしてしまうケースも少なくありません」(多田さん・以下同)

 早く走るには、まずリズムに合わせて体の中心から腕を振る上半身の動きをマスターさせたいところだ。

「背筋を伸ばし、1、2、1、2と声をかけながら左右の肘を交互に後ろに引きます。大人が肘を持ってあげるとイメージがつきやすい」

 さらに下半身の強化も重要だ。

「椅子の生活に慣れ、今の子供たちは真っ直ぐできれいに伸びた足になりましたが、下半身は弱くなっています。もも上げ力、太もも力を鍛える運動を。また、小さい頃から靴を履く習慣によって、昔のように裸足で歩いたり走ることも少なくなりました。足の指先を使って地面を蹴って前へ進むという感覚を理解しにくい場合は、足の指を開いたり閉じたりする足指ジャンケンで足の感覚を研ぎ澄ますことも大切です」

※女性セブン2019年6月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン