スポーツ

プロ野球界が「反社会的勢力」との関係を断ち切れたワケ

プロ野球の新人研修会の様子(共同通信社)

 お笑いコンビ・カラテカの入江慎也や、雨上がり決死隊の宮迫博之ら有名芸人たちの「闇営業」騒動で、芸能界と反社会的勢力との接点がクローズアップされているが、“美味しい副業”はスポーツ界でも横行している。

 例えば相撲界の闇営業は、「力士が“男芸者”と呼ばれるように、当たり前のものと思われている」(ある親方)とさえ言われる。ゴルフでも食うに困るようなプロがヤクザと一緒にラウンドし、お金をもらうこともあるという。

 近年、相撲協会は反社会的勢力排除のための講習会を開催し、宴会に誘われた時の断わり方などを指導している。2010年には「暴力団排除宣言」を打ち出し、罰則規定も盛り込んだ。だが、ある角界関係者は「角界と反社会的勢力の関係はまったく変わっていない」と話す。

 一方、闇営業の排除に積極的に取り組んでいるのが、プロ野球界だ。

 1969年の“黒い霧事件”で八百長を巡る反社会的勢力との交流が発覚して以来、プロ野球は彼らとの接触に厳しく対処してきた。在京球団の現役コーチが語る。

「昔は野球賭博のために先発投手を探る必要があったが、今は予告先発をしているので、暴力団にとってもプロ野球選手の利用価値はなくなってしまった。

 2015年に巨人選手の野球賭博が発覚して以降は、さらに厳しい姿勢で暴力団排除に乗り出しており、各球団は選手への研修も徹底している。選手側にも自覚が出てきているので、深入りするケースはほとんどないと思います」

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン