芸能

ザ・カーナビーツのポール岡田氏が語るGS斜陽「涙のライブ」

当時のスタッフ撮影の思い出の1枚(提供/ポール岡田)

 1960年代後半から1970年代前半にかけ、「ザ・スパイダース」や「ザ・タイガース」などグループ・サウンズ(GS)が一世を風靡、若者の心を鷲掴みにした。しかし社会現象とまでなったものの、GSブームは約5年ほどの短命に終わる。あの熱狂と興奮は何だったのか──。1967年に『好きさ好きさ好きさ』でデビューした「ザ・カーナビーツ」ドラム&ボーカルのポール岡田氏が、あの熱く短かった時代を振り返る。

 * * *
 僕がロック・バンドに興味を持ち始めたのは、ビートルズやローリング・ストーンズが席巻し始めた1960年代中盤。日本ではエレキ・ギター追放運動が教育現場を中心に起きていた時代でした。

 滋賀の県立の進学高校に通っていた僕は、1年後輩の長戸大幸(後にZARDやB’zなどを輩出したビーイングの創業者)の誘いで、学校内でロック・バンドを結成、「クラシック・ギター同好会」という偽りの名称で演奏会を敢行しました。

 音楽的才能とプロデュース力も備えていた長戸君とは大学に入ってからも一緒に結成したWEEDSというバンドで、大阪のジャズ喫茶「ナンバ一番」や「パラカ」、京都の「ニューデルタ」などに出演したり、審査委員長が浜口庫之助さんだったバンド・コンテストで自分たちのオリジナル曲を演奏して優勝したこともあります。別のコンテストでは、『サティスファクション』を演奏したファニーズに優勝を奪われました。後のタイガースですね。

 その後、僕はある音楽関係者の誘いを受け、長戸君の引き留めを振り切って独りで東京へ。しかし、それは辛い試練を課された最悪の時間でした。

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン