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2019.06.27 16:00  週刊ポスト

都内鉄道遺産の数々 東京駅から王電ビルヂングまで

■旧御所トンネル

旧・御所トンネル

 中央・総武緩行線の四ツ谷~信濃町間にあるレンガ積みトンネルで、中野方面行きの列車が通っている。

 明治27 (1894)年、私鉄・甲武鉄道による新宿~牛込(現在の飯田橋駅付近)間の開業時に造られた。この区間は、同年に勃発した日清戦争の兵員輸送の関連で建設された路線。緊急事態ということで赤坂御用地の下を通り抜けることが許された。

 レンガと石積みで構成される竣工時の姿をほぼ残し、丸ノ内線・四ツ谷駅の新宿方面行きプラットホームから見下ろせる。

■新永間市街線高架橋

新永間市街線高架橋

 新橋と上野を結んで東京駅へ乗り入れる路線のため、赤レンガ駅舎と同時期に建設が進められたレンガ積み高架橋。明治43(1910)年に完成して100年以上、現役として使われ続け、東海道本線、京浜東北線、山手線を支え続けている。

 アーチ状の構造が連続しているのが最大の特徴で、並行する道路からその様子がよくわかる。道路との交差部分では橋桁の構造も観察することができる。現在、高架下の大部分は店舗などに利用される。

■王電ビルヂング

王電ビルヂング

「王電」とは王子電気軌道のことで、現在の都電荒川線の前身にあたる路線を建設した私鉄だ。この鉄道会社が昭和2(1927)年、終点の三ノ輪橋停留場の側に建てた商業ビルが残っており、現在は写真館として使われている。

 今も表通りから都電に乗ろうとすると、このビルの1階部分のトンネルのような通路を通ることになり、小規模ながらも利用客数の増加を当て込んだ、現代で言うところの「駅ビル」であったことがわかる。

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