ライフ

口臭意識1位は徳島、2位は茨城 商人気質と納豆が影響か

口臭ケア意識が最も高い地域は?(写真/PIXTA)

 先進国の中で、特に日本人はオーラルケアの意識が低く、東京五輪までには「口臭大国」の汚名を返上したいもの。

 だが、最新の『口臭白書2019』では、「女性は男性より口臭が強い」という衝撃の調査結果や、都道府県別の口臭ケア意識が判明した。どんなケアが有効か、ぜひ正解を嗅ぎ分けてほしい。

 今回の『口臭白書2019』では、都道府県別の口臭ケア意識も明らかになった。

 歯石を取るなど、予防目的で3か月に1回以上歯科医院に通院する割合の高い都道府県の1位は奈良県、2位は熊本県、3位は大阪府と、西高東低の傾向が。

 また、口臭の原因として「歯磨き不足」や「虫歯や歯周病など口の病気」、「不規則な生活リズム」などを選び、口臭に関する知識の認知率が高いのは、富山県が1位で、2位に長野県、大阪府、山口県が並んだ。

 また、歯科医の診察やデンタルフロス・歯間ブラシの使用を日常的に実践している口臭ケア実践率が高いのは、沖縄県、鹿児島県に続き、青森県、島根県、高知県が並んだ。

 そして、これら3つの口臭ケア意識を総合的に集計したところ、徳島県が最も意識が高いという結果に。その理由を、県民性研究の第一人者で、エリアマーケティングを行う矢野新一さんはこう分析する。

「全般的に東の武家気質よりも、西の商人気質の根強い地域の方が、口臭ケア意識が高い傾向にあるようです。商人気質は病気がひどくなって治療にお金や時間をかけるより、早めの対策でケアする方が得策と考える。しかも商売で交渉するのに口臭は御法度と考えたのでしょう」(矢野さん・以下同)

 かつて阿波藍と呼ばれる藍で染めた布地の売買をしていた阿波商人が活躍した徳島県。

「1位になった要因は、この商人気質が大きい。これにその他の条件が重なった結果と考えられます」

 2位の茨城県は特産の納豆が臭気を発生するため、自然とケア意識が高くなったとも。

「加えて茨城は、水戸が徳川御三家の1つであったため、誇り高い武家気質が。みっともないことを嫌い、身だしなみを整えることがエチケットと考える人も多く、そうした伝統から口臭をケアする人が昔から多かったのでしょう」

 3位の高知県は、お金が入ったら、全部酒に使ってしまうような、酒豪の地として有名。

「“隣がアメリカ”という感覚を持ち、外交的で新しい物好きで進取の精神に富み、時流に敏感な面も。そのためか、デンタルフロスや歯間ブラシの活用度が高いなど、口臭ケア実践率が3位と高い」

 県民性が口臭ケアに深く関係しているとは意外だったが、日々の歯磨き、そして定期的な通院を始めてみますか。

※女性セブン2019年7月18日号

通院率とは「3か月に1回以上の予防目的での定期的な通院率」で、知識認知率は「正しい口臭知識の認知率」、ケア実践率は「より積極的な口臭ケア(歯科医の診察・デンタルフロスの使用・歯間ブラシの使用のいずれか)の実践率」を指す。これらを総合評価

関連キーワード

関連記事

トピックス

ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン