売りたいがあまり、見学者にまとわりつき、つい熱弁を奮ってしまう売り主がいるが、これは逆効果。もし何か聞かれたら答えるという程度でちょうどいいのだ。見学者が知りたいのはズバリ「生活情報」。買い物はどこに行くのか、学校はどこで評判はどうか、駅までの道のりは暗くないか、近所づきあいはどうか──などの情報である。
所有者が暮らしてきた中で感じることや生活の動線、地域の決まり事など、住んでいたものだけが知る情報、日常の生活に関するソフト的な情報は、不動産仲介会社よりむしろ、そこで暮らしている所有者から伝えるほうが効果的だ。
最後に、マンション売却で知っておきたい傾向は、「早い時期に現れる購入希望者は高く買ってくれる」ということ。販売を開始してからすぐに現れる購入希望者こそが、最もその不動産に興味を持ち、評価をしているもの。時間がたてばたつほど、売却が難しくなり、最終的な売却価格が低下することになる。
これらの方法を念頭に置き、納得のいく価格でマンション売却を成功させていただきたい。