2047年までに中華連邦構想が実現できれば香港は生き延び、急成長している隣の深センを利用しながら「粤港澳大湾区(グレーター・ベイエリア)構想」(※注)の中で新たな発展を遂げることも可能になる。
だが、このまま中国に併呑され、許容度が小さい中国共産党の支配下に置かれてしまったら、どんどん活力を失って衰退するしかないと思う。当然、台湾はその姿を見て一国二制度は受け入れられない、ということになり、独立国家としての道を探ることになるだろう。
【注/広東省(粤)の9都市(深セン、広州、東莞、恵州、仏山、江門、中山、珠海、肇慶)、香港(港)、マカオ(澳)を統合し、世界三大ベイエリア(東京、サンフランシスコ、ニューヨーク)に匹敵するベイエリアに発展させることを目指す構想】
※週刊ポスト2019年8月30日号