国内

“猫島”の猫が大量死、疑惑の一家に話を聞いた

島民約30人の島に、90匹ほどの猫が暮らしていた

「ここ、本当に“猫の島”なの…?」。遠路はるばる観光に来た子供がそう肩を落としたほど、その島から猫の姿は見られなくなった。

 福岡県北九州市の小倉港から約10km離れた小さな離島・馬島。約30人の島民よりもはるかに多い猫が暮らしていたことから、猫ファンの間では「隠れた猫の名所」として知られてきた。

「2014年、猫が島民の3倍ほどの数に増えた頃、福岡市の市民団体『大切な猫たちプロジェクト』がほとんどの猫に去勢手術や不妊手術を施しました。その様子がテレビで報じられ、“猫島”として広く知られるように。猫好きの観光客もいらっしゃるようになりました」(地元住民)

 ところがここ最近、猫が急に激減したという。

「今年8月に調べたところ、90匹近くいた猫が30匹ほどに減ってしまったようで…。こんなに見かけないのはあまりにも異常。どうも虐待や毒殺が疑われているんです」

 そう話すのは、島猫の保護に努めてきた島民のAさんだ。

「観光客にも親しまれていた有名な『アニ丸』は、2017年9月に変死しました。口から泡を吹きながら私の家にたどり着き、4~5時間悶え苦しんだ末に絶命したんです。定期船の最終便が出た後だったため救急搬送もできず、とても悔しかったのを覚えています」(Aさん)

「大切な猫たちプロジェクト」によれば、同日に猫の不審死が5件確認されたという。

「去年と今年、私の自宅周辺からは、青い薬品のようなものが付着した魚の切り身が見つかりました。死んだ猫たちはそれを食べたのだと思います」(Aさん)

 複数の島民に話を聞くと、ある島民が偶然そのエサを見つけた時、その場で高齢男性の島民Bさんが不審な行動を取っているのを見かけたという。さらに、Bさんの「おれが殺した」という旨の発言を聞いた島民もいたそうだ。

 ほかの島民はBさんからの報復を恐れて、通報できないのではないかともいわれている。

最初の不審死を遂げた猫「アニ丸」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
TikTokをはじめとしたSNSで生まれた「横揺れダンス」が流行中(TikTokより/右の写真はサンプルです)
「『外でやるな』と怒ったらマンションでドタバタ…」“横揺れダンス”ブームに小学校教員と保護者が本音《ピチピチパンツで飛び跳ねる》
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン