“毒エサ”を食べた「シマ」。泡を吹いて倒れたが、一命を取りとめた

 これらを受けて、動物虐待に取り組むNPO法人「SCAT」は、動物愛護法違反での刑事告訴を視野に、犯人特定に向け動いているという。

 Bさんの自宅を訪ねると、「父は高齢で耳も聞こえないので、私たちが話します」と、息子夫婦が取材に応じた。

「もともと、島全体として『地域猫』を認めているわけではありません。Aさんが小さい頃に猫を飼い始めて、それがどんどん増えたのでは。なかには野良猫化した猫もいて、畑が荒らされるなど、迷惑を被ってきた島民もいるんです。

 テレビでは『急激に減った』と言うけれど、そもそも去勢・不妊手術を施したのは、数を減らすためのはず。それに小さな島内で近親交配を繰り返した結果、体が弱く寿命の短い猫も多かったから、猫の数が減るのは当たり前のことでしょう。『SCAT』には“島外で猫を保護しなくては”と言われましたが、われわれとしてはむしろ“お願いします”と言いたいですよ」

 島民たちは疑心暗鬼になっている。いちばんかわいそうなのは、人間の板挟みになって翻弄される猫たちだ。

※女性セブン2019年9月19日号

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