8月には、無抵抗の市民に対して警察が暴力を振るったことが国際的に報じられたが、周さんは、拘束時の扱いについてこう明かす。
「取り調べではスマホとSIMカードを没収されました。データは抜き取られているでしょう。身体検査では女性警官にズボンも脱がされましたし、デモで逮捕された女性の中には男性警官にセクハラを受けた人もいると聞いています。私も前回の逮捕時は31時間拘束され、男性警官にずっと見張られていたので、シャワーを浴びることもできませんでした」
周さんは「市民を守るはずの警察が暴力を振るう立場になった。安全でない社会になってしまったのが悲しい」と語る。
条例は撤回されても、香港の未来を多くの人々が案じている。
※週刊ポスト2019年9月20・27日号