芸能

ジャニー喜多川さんの言葉「YOU、やっちゃいなよ」の真意

ジャニー喜多川氏の「お別れの会」には多くのファンが訪れた(写真:時事通信フォト)

 9月4日、大勢の著名人が訪れた東京ドームで行われたジャニー喜多川さん(享年87)の「お別れの会」。「日本一有名な芸能事務所の社長」であるジャニーさんだが、天然でお茶目なところもあった。芸能記者はこう話す。

「自宅のエレベーターに閉じ込められた話は、天然なジャニーさんの一面をよく表しています。ジャニーさんは、自宅に自分専用のエレベーターができたことがうれしくて、よく確認せずに稼働前のエレベーターに乗り込みました。すると、突然エレベーターが停止して、4日間も閉じ込められてしまったんです。

 携帯も持っておらず、大声で助けを求めても誰にも届かない。諦めかけた時、家電を届けにきた電気屋に運よく救出されました。衰弱のあまり『幻覚が見えそうになった』そうです」

 ジャニーズの所属タレントもジャニーさんの「天然」に遭遇している。

「堂本光一くんは、ジャニーさんからかかってきた電話で、話が噛み合わないのに違和感を感じながらも、そのまま20分ほど話していたら、ひとしきり話し終えたところで突然、ジャニーさんに『YOU、誰?』と言われたそうです。

 嵐の二宮和也くんも、ジャニーさんに突然、『相葉、相葉』と呼ばれたので放置していたら、『相葉、無視するな!』と怒り出してしまった。すかさず『おれ、二宮です』と答えたら『そうか、二宮か…』って」(スポーツ紙記者)

 そうしたちょっと抜けたところは、タレントに愛される理由の1つだろう。

 数多の「ジャニー語録」のなかでも最も有名といえるのが「YOU、やっちゃいなよ」のフレーズだ。

「『人間は失敗で学んだことは忘れないもの。完璧な人間なんて信用できない』という考えから、ジャニーさんは、タレントには何にでも果敢にチャレンジさせていました。それを表した言葉が『YOU、やっちゃいなよ』。『経験から学び、失敗から這い上がれ』というメッセージです」(芸能関係者)

 ジャニーさんの死後、TOKIOの国分太一は番組MCを務める『ビビット』(TBS系)でこう明かしている。

「ぼくの心のなかには、ジャニーさんの『YOU、やっちゃいなよ』という言葉が、ずっと胸にあります。これは、いろんなことにチャレンジしているジャニーズ事務所の所属タレント全員が心に持っている言葉です。この言葉のおかげで、新たな挑戦、チャレンジができるようになったと、ぼくはそう思っています」

 TOKIOの城島茂もこの言葉を胸に刻むひとりだ。

「城島さんがまだ駆け出しの頃、先輩のコンサートを見に行った時、ジャニーさんに『YOU、ステージ出ちゃいなよ』と言葉をかけられたそうです。アイドルとしてはデビューが遅く、悩んでいた城島さんでしたが、屈託のないジャニーさんのその言葉に背中を押されたと聞いています」(前出・芸能記者)

※女性セブン2019年9月19日号

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