ライフ

室井滋×夏井いつき対談 晴れ女伝説と珍エピソードの数々

『ヤットコスットコ女旅』の中でも1句詠んでいる

 室井滋さんがロケやライブなど東へ西への移動の中で起きた珍エピソードをつづった単行本『ヤットコスットコ女旅』が発売するや話題沸騰。「室井さんの周りでは毎日いろんなことが起こってすごいなぁと思います。いつも本を読んで元気をもらっています」(53歳・女性)など、共感の声もたくさん届いている。同じくスーツケース一つで全国各地を飛び回る日々を送る『プレバト!!』(MBS系)出演で知られる俳人・夏井いつきさんも「共感ポイントがいっぱい!」とゲラゲラ笑って大絶賛したその内容とは──

夏井:『ヤットコスットコ女旅』の中で、ずうっとひとりでひとりで移動しているって書いてらっしゃるけど、ホントにひとりなの?

室井:ひとりなんです。マネジャーとか地方のロケは来ないですから。でも全然平気です。ただ、新幹線の車中なんかで寝る時は、用心のために貴重品の入った鞄をヒモでグルグル手足に巻き付けて寝てます。

夏井:そのことが書いてあるところも大笑いしながら読みました(笑い)。

室井:大口を開けて寝てる姿を知らない人に見られたと思うと恥ずかしいですが(笑い)、その点、先生は御主人(夫の加根光夫さん)と一緒でうらやましいですよ。

夏井:いやぁ、それは兼光さん(加根さんの俳号)が退職してからのことで、それまではひとりで動いてたんで、周囲に散々ご迷惑をおかけしてるんです。私はひとりだと、方向が分からないので。

室井:ホントですか。

夏井:ドアひとつ開けたら、どっちから来たか分からない。地図の現在地がまったく分からない(笑い)。室井さんはそういうのは大丈夫なんですか?

室井:大丈夫ですよ。私が多分、事務所でいちばんしっかりしてる。

夏井:すごいなぁ。私が住んでる四国(松山)って島でしょう。例えば飛行機が飛ばなかったり橋が閉鎖されたりしたら、身動きが取れない。朝、そういう状況に陥った時に、即座に別の移動手段をパパッと手配しないといけないんですが、ああいうのも私、全然駄目なんですよ。

室井:私もパソコンとか、そういうのは全然やらないから、そういう変更ってできないんですが、ただ私の場合は、雨が降らないんですよ。

夏井:えっ、何それ。霊感!?

室井:アハハ! 雨は絶対降らない。100%晴れちゃうんです。

夏井:えっ、何よ。

室井:台風の時期に絶対もう駄目だねって言ってても、私が予定してたその便だけは飛ぶとか。

夏井:ちょっとぉ~、一緒に動いていただけますか(笑い)。

室井:つきあいの長い人たちはみんな知ってるから、テレビ局の人も雨予報が95%でも、台風が来ていても、「今日は室井さんが来るから準備してますね」って平気で言います。

夏井:信じらんない。私はお天気には祟られるし、一度置いた荷物はすぐ忘れるし。一度なんて駅のトイレに入って、急いで出て改札をくぐろうとしたら切符がない。どこだ、どこだ、さっきのトイレだと思って戻ると、そのトイレにもう次の人が入ってる。「すみません、すみません、時間がないんです、下から切符、渡してください」ってお願いして、そーっと下から出てきたこともありました(笑い)。

室井:アハハハハ!

関連キーワード

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン