「お買い得選手」ランキング
低調だった菅野に対し、めざましい活躍を見せたのが今季15勝で最多勝候補、ノーヒットノーランも達成した山口俊。巨人入団1年目の2017年は1アウトあたり約365万円と散々だったが、昨年は154イニングを投げ約50万円、今年は163イニングで約47万円と改善。「年俸1億円以上の投手ではダントツのコスパ」(同前)だった。
山口とともに巨人の優勝に貢献した桜井俊貴もベスト9位の好成績だ。
「入団4年目の桜井は原監督の先発抜擢で化けた。“速球ではなく多彩な変化球を操るタイプだから長いイニングが向いているのではないか”と考えたようだ。原監督が復帰1年目から巨人を5年ぶりのリーグ優勝に導けたのは、このあたりの伏兵の起用の巧さによるところが大きい」(巨人番記者)
そしてベスト1に輝いたのは、広島で今季7勝の床田寛樹。「1アウトあたり1万5600円」を叩き出した。
CS、日本シリーズが終われば、各球団は来季の戦力構想に取りかかり、契約更改交渉も始まる。さて、来季はどんなベスト、ワーストの順位になるだろうか。
※週刊ポスト2019年10月11日号