国際情報

韓国歴史教科書 金日成の功績記述し日本の功績消えつつある

韓国の教科書には何が書いてある?

 日韓外交でたびたび火種となるのが両国の歴史認識の相違だが、その根源を探るため、韓国の最新歴史教科書を検証してみよう。

 韓国の教科書事情に精通する韓国人作家の崔碩栄氏が「2010年以降の教科書記述の変化」と指摘するのは、北朝鮮に関する記述だ。近年の歴史教科書では、金日成の抗日運動についてこう記されている。

〈1937年6月、東北抗日聯軍内の韓人部隊員たちは鴨緑江を渡って咸鏡南道普天堡地域を襲撃した。彼らは警察駐在所や面事務所、消防署など日帝の行政官庁を攻撃し、追撃した日本軍を奇襲攻撃して被害を与えた。この作戦を成功させた金日成の名前も国内に広まることになった〉(『高等学校 韓国史』東亜出版)

 この事件は歴史学者の間でも諸説あり、金日成の関与に疑義を示す声もあるが、教科書は「史実」として掲載している。韓国の教科書事情に精通する韓国人作家の崔碩栄氏が解説する。

「北朝鮮の指導者の功績を韓国の教科書が触れるなど、一昔前では考えられなかった。南北はいまだ戦争中であり、北への賛美などあってはならないという政府の方針があったからです。こうした変化は、昨今の南北融和路線の影響だと思います」

 戦後の主要トピックは、1965年の日韓国交正常化だ。こう記述されている。

〈両国外交の出発点となったが、植民地支配の謝罪と賠償はなかった。無償3億ドル、有償2億ドルの援助があったが、これは経済協力の名のもとに行なわれた。日本の戦争責任は果たされなかった〉(同前)

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン