スポーツ

「投げない怪物」佐々木朗希を日本プロ野球界は育てられるか

プロ野球志望表明の記者会見でポーズをとる大船渡高の佐々木朗希投手(写真/共同通信社)

“令和の怪物”こと佐々木朗希(岩手・大船渡)が10月2日、プロ志望届の提出を報告し、「12球団OK」の姿勢を表明した。10月17日のドラフト会議では夏の甲子園で準優勝した石川・星稜の奥川恭伸と共に複数球団の競合が必至だ。

「誰にも相談せず、自分の意思で決めました。真っ直ぐが一番の武器ですが、ピッチング、フィールディング……野球におけるすべてのプレーを高めて次のステージに行きたいと思います」

 ドラフト史を振り返っても、ここまで異色の高卒ドラ1候補はいない。

 大船渡第一中、大船渡高校、そしてU-18野球W杯と、佐々木はその「怪物級」の能力が評価される一方で、故障リスクから大舞台で指導者が「投げさせない」という判断を下すデリケートな存在だった。中学時代にエースナンバーを背負ったのは、中2の秋だけ。成長痛や腰の疲労骨折などによって、リハビリ生活を送った時期も長く、最後の夏の大会もほぼ棒に振った。

 高校入学後も、佐々木の入学と同時に大船渡に赴任した國保陽平監督が肩やヒジへの負担を考慮し、連投や投球過多を回避しながら起用してきた。

 今年4月の高校日本代表第一次選考合宿では、163キロを記録する。甲子園に一度も出場していない佐々木の注目度は俄然高まったが、國保監督にとっては、「163キロに耐えうる骨、筋肉、関節、靱帯に成長していない佐々木の身体」への気遣いも必要だった。

関連記事

トピックス

無事に成年式を終えられた悠仁さま(2025年9月、東京・港区。撮影/JMPA) 
悠仁さま、成年式での凛々しい姿にSNSで好意的コメント多数 同級生がテレビ番組で微笑ましいエピソードを披露し、“普通の高校生”だった様子も明らかに 
女性セブン
「慰霊の旅」で長崎県を訪問された天皇ご一家(2025年9月、長崎県。撮影/JMPA) 
《「慰霊の旅」を締めくくる》天皇皇后両陛下と愛子さま、長崎をご訪問 愛子さまに引き継がれていく、両陛下の平和への思い 
女性セブン
前相撲デビューになるが…
《史上最強の新弟子》伊勢ヶ濱部屋・オチルサイハン、兄弟子たちも歯が立たないその強さ 出稽古にきた横綱・豊昇龍も負けを重ね、自信喪失で休場につながった説も
週刊ポスト
警察官の制服を着た金髪の女性“ベッカ”(インスタグラムより)
「いたずら警察官ごっこと身体検査」イギリスで“婦警風の金髪美女インフルエンサー”に批判殺到で正体が判明、地元警察が「8月に退職済み」と異例の声明
NEWSポストセブン
おぎやはぎ・矢作兼と石橋貴明(インスタグラムより)
《7キロくらい痩せた》石橋貴明の“病状”を明かした「おぎやはぎ」矢作兼の意図、後輩芸人が気を揉む恒例「誕生日会」開催
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
「一体何があったんだ…」米倉涼子、相次ぐイベント出演“ドタキャン”に業界関係者が困惑
NEWSポストセブン
エドワード王子夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下(2025年9月19日、写真/AFLO)
《エドワード王子夫妻をお出迎え》皇后雅子さまが「白」で天皇陛下とリンクコーデ 異素材を組み合わせて“メリハリ”を演出
NEWSポストセブン
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン
世界陸上を観戦する佳子さまと悠仁さま(2025年9月、撮影/JMPA)
《おふたりでの公務は6年ぶり》佳子さまと悠仁さまが世界陸上をご観戦、走り高跳びや400m競走に大興奮 手拍子でエールを送られる場面も 
女性セブン
インタビュー時の町さんとアップデート前の町さん(右は本人提供)
《“整形告白”でXが炎上》「お金ないなら垢抜け無理!」ミス日本大学法学部2024グランプリ獲得の女子大生が明かした投稿の意図
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン