芸能

阿部寛、「結婚できない男」続編は「考えたことなかった」

偏屈極まりない男を演じた阿部寛(写真は9月27日に行われた制作発表、撮影/高柳茂)

 2006年に大ヒットしたドラマ『結婚できない男』から13年。いまだに独り身の桑野信介が帰ってきた! 13年ぶりの続編のタイトルは、ずばり『まだ結婚できない男』(毎週火曜、21時~、フジテレビ系)。異例の年月を経て桑野を演じる心境から、気になる今後の展望まで、阿部寛(55才)を直撃した。

──13年ぶりの続編に挑む卒直な心境は?

 最初に続編のお話を聞いたのは、去年でした。その話を聞くまでは、続編について考えたことはなかったんです。前作が本当に多くのかたに愛されたので、続編をやることで、作品のファンの人たちの思いを壊すことになってはいけない…という思いもありました。それに、続編というのは基本的に苦手で、どうしても新鮮な気持ちになってないことが多いので。

 だから、はじめは圧倒的に不安が大きかったんです。でも13年も経って、逆に良い意味で忘れてるんですよね。だから年月をプラスに考えられたし、脚本を見た段階で、大丈夫だと思えたんです。しかも、前回撮影に参加していたスタッフで、今では管理職になっている人も、この作品のためなら現場をやる…と言って戻ってきてくれて。前作からいっしょの塚本(高史)くんや桑野の家族役のかたたちの存在も大きいですね。いっしょに芝居をした時に、“あ、この感じだ!”と、桑野としての感覚を自然と思い出しました。

続編完成!(撮影/高柳茂)

──桑野にモテキ到来!? 結婚する日は来るのか…?

 ドラマの制作記者会見の時に、共演の女性陣(吉田羊、深川麻衣、稲森いずみ)が“(役としてではなく)桑野と交際したい”と言ってくれたんですが、リップサービスが過ぎるなと。一般的には、女性から敬遠されるタイプだと思いますよ(笑い)。

 基本的に桑野は前作と変わってないので、今後、モテキがくるのかは、わからない(笑い)。最終的には、結婚するにしても、結婚しないにしても、彼にとって幸せな展開で終わってほしい…と思っています。

 桑野は以前に増して理屈や理論を語り、妄想まで抱くようになりましたが、年月と共に人間的には深みも増して、さらにおもしろい性格になったと思ってます。心が温かくなるドラマだと思うので、老若男女問わず楽しめると思います。ぜひ、気楽に楽しんでいただけたらうれしいですね。

※女性セブン2019年10月31日号

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