芸能

木村拓哉主演『グランメゾン東京』に高評価 飯テロ効果も

『グランメゾン東京』の撮影が行われたパリの三ツ星レストラン「ランブロワジー」。(写真/ロイター/アフロ)

「“日本シリーズが長引いてくれたおかげ”なんて言う人がいますが、これは違うでしょうね!」

 10月20日に放送が始まった『グランメゾン東京』(TBS系)について、同局関係者が語気を強める。天才シェフ役の木村拓哉(46才)をはじめ、キャストはフランスまで出向き実在の三つ星レストランでも撮影をしており、第1話の放送前に行ったプレミア試写会の会場には、フランス大使公邸を選ぶ徹底ぶり。初回の制作費は1億円を超えるともいわれ、業界関係者の注目を浴びてのスタートとなった。

 ふたを開けてみると、視聴率は12.4%。今クールの目玉作である『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)が20.3%や『相棒』(テレビ朝日系)が16.7%であるのと比べると寂しい数字だが、“大健闘”というのはテレビ誌記者だ。

「視聴率が“1桁もあるのでは”といわれていたからです。裏番組に『世界の果てまでイッテQ!』のスペシャル(日本テレビ系)があり、さらにラグビーワールドカップの日本対南アフリカ戦(NHK)もありましたから。ドラマの開始時間の午後9時に試合自体は終わっていますが、試合後の選手インタビューなどもあり中継枠は午後9時50分まで確保されていたから丸かぶり。前週の日曜日、スコットランド戦(日本テレビ系)の裏で放送された大河ドラマ『いだてん』は、3.7%と散々でしたから、ドラマ関係者は青ざめていました」

 しかし、“期待”を見事に裏切り、堂々たる12.4%を獲得。さらに幸運も引き寄せた。

「TBSではドラマの前に野球の日本シリーズを放送していましたが、試合時間が延長。結局、ラグビーの中継が終わった午後10時からドラマが始まったことは不幸中の幸いでした」(前出・テレビ誌記者)

 気になるのは今後の視聴率だ。

「1話1億円といわれ、最低15%を目標としているドラマです。かなり厳しい展開が予想されていましたが、ふたを開けてみると高評価が並んだ。2話以降上がっていくと思いますよ。“木村さんクサさ”がとれた上に、テンポもいい。しかも高級食材を惜しげもなく使う芸術的な調理シーンはとにかく視聴者の食欲を刺激します。ツイッターでは早くも“飯テロ”というツイートがされていました」(前出・テレビ誌記者)

 これまで数々の職業人を演じてきた木村の意識も高い。

「今回の役にあたり、木村さんはマイ包丁をオーダーし、実際に調理もしています。役柄でフランス語をしゃべっていますが、次女のKoki,さん(16才)に教えてもらったのか、フランス語慣れした発音です。過去の“キムタクドラマ”と比べてもかなりの出来といえます」(前出・TBS関係者)

 話題性も視聴率も、星三つか。

※女性セブン2019年11月7・14日号

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