愛犬を連れて散歩する滝川クリステル氏
ただ、この数字を公開前に知っていた官邸関係者は「その額を聞いた時には冷や汗をかいた」と明かす。
「進次郎氏はただでさえ四代続く政治家一族の御曹司として、世襲批判を受けやすい立場。滝川さんとの結婚以来、彼には逆風が吹き続けている。加えて、多くのファンを抱える美人な妻が“3億円を持つ資産家”でもあるとわかったら、国民からの妬みや嫉みで風当たりがますます強くなるんじゃないか」──情報が公開される数日前からそんな心配を口にしていたのだ。
そもそも閣僚らの資産公開は、政治家の〈清廉さを保持し、政治と行政への国民の信頼を確保する〉ため定められた「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」に基づいて行われている。1984年の第2次中曽根内閣から閣僚本人を対象に公開が始まり、その後、リクルート事件を契機に本人と家族が保有する資産に対象を広げ、就任時と退任時にそれぞれ公開されるようになった。
進次郎氏への最近の逆風を考えると前出の官邸関係者の心配はわからなくはないが、資産公開の本来の目的から言えば、国民が注視すべきなのは現在の小泉進次郎・滝川クリステル夫妻が保有する資産額ではなく「大臣退任時に“不自然な増え方”をしていないか」であると言えよう。