ビジネス

ホテル売上で伸び率1位のドーミーイン 和風ビジホでも攻勢

「天然温泉 けやきの湯 ドーミーイン津」(三重県)

「天然温泉 けやきの湯 ドーミーイン津」(三重県)

 近年、ビジネスホテルといえども「大浴場」がある施設が多く、リピーター獲得の重要なポイントとなっているが、天然温泉つきの新ブランドを展開して勢いに乗っているビジネスホテルが「ドーミーイン」だ。ホテル評論家の瀧澤信秋氏が、ドーミーインの強さの秘密をレポートする。

 * * *
 数多あるビジネスホテルブランドは、年間を通して高い需要に支えられているホテル業態であり、供給客室数のボリュームは圧巻。宿泊施設の増加も目覚ましい。

 フルサービスを提供するシティホテルに対して、宿泊に特化したリミテッドサービスを主体とするビジネスホテルは、収益性の高さでも知られ、画一的な客室・建物を量産してチェーン化していく様は効率的経営のお手本を見るようだ。

 そんなビジネスホテルの活況ぶりは売上高ランキングにも見てとれる。

『レジャー産業資料10月号』(綜合ユニコム株式会社)によれば、1位のプリンスホテル(2021億円)を除くと、2位/共立メンテナンス(1415億円)、3位/アパホテル(1008億円)、4位/ルートインホテルズ(994億円)、5位/東横イン(907億円)、6位/ダイワロイヤル(880億円)と、ビジネスホテルで知られる企業がずらりと並ぶ(※売上高のデータは最新決算期の数字/1億円以下切り捨て)。

 対前期比での伸び率をみると、各社概ね102%~106%程度という中、3位のアパホテルが108.0%(933億円→1008億円)と頭ひとつ抜け出しているが、共立メンテナンスはさらに113.6%(1245億円→1415億円)と突出しており、圧巻の伸び率第1位だ。

 共立メンテナンスは、人気ランキングで常に上位の宿泊特化型ホテル(ビジネスホテル)「ドーミーイン」を手がけることで知られる。日本生産性本部(東京・千代田)の2019年度日本版顧客満足度指数(JCSI)調査では、ドーミーインが首位(ビジネスホテル部門)となった。

 同社はドーミーインのほかにも、共立リゾートとして全国に28棟の温泉を愉しめる湯宿・リゾートホテルも手がけるなど、温泉大浴場を充実させた宿泊施設が特色といえる。

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン