「スタッフは出来合いの料理をすすめましたが、木村さんが『おれが作る』と志願し、実際に自ら調理しているんです。その姿が『ビストロSMAP』を思い起こさせるのか、料理シーンに喜ぶファンの反響も大きいですね」(TBS関係者)
コラムニストの今井舞さんは、本作を「今期見続けたいドラマ」3位に挙げている。ちなみに1位は『俺の話は長い』(日本テレビ系)、2位は『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)だった。
「注目したいのは、『グランメゾン東京』が『半沢直樹』や『下町ロケット』を生んだ『日曜劇場』であること。2013年の『半沢直樹』以降の日曜劇場の基本フォーマットは、“中年男性が仲間を1人ずつ集めて巨大な敵に立ち向かう”という勧善懲悪の物語で、言ってみれば『オッサン版ドラクエ』。
本作でもキムタクが『お前なんかと一緒にやれるか!』となじられながらも、鈴木、沢村…と仲間を増やし、大きな敵と相対します。テンポの速いストーリーのなかで主人公が活躍しつつ、ピンチになると仲間がサッと助けに現れて、大団円に向かう。日曜劇場という磐石なフォーマットが「何をやってもキムタク」のエグ味を薄める役割を果たしています」(今井さん)
※女性セブン2019年11月21日号