【長野県 井筒ワイン】

「NACメルロー[樽熟]2017」(3758円)は「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」。赤ワイン用のぶどう「メルロー」を樽熟成させている。

 雨が少なく日照量が多い上、昼夜の温度差が大きい長野県は、日本有数のぶどう栽培地だ。そのため、長野県はワイン産業に力を入れている。品質向上を目指して県独自の「長野県原産地呼称管理制度」を設け、厳しい審査を通過したワインだけに、「長野県原産地呼称管理制度認定ワイン(N.A.C.ワイン)」を名乗ることを認めている。

 長野県塩尻市にある井筒ワインは、この認定を毎年取り続け、今回のワインコンクールでも、この認定を受けた「NACマスカット・ベリーA[遅摘み]2018」が見事、金賞&部門最高賞に輝いた。

「ワインは、いくつかの品種をブレンドしてバランスを整えたりもしますが、私たちは基本的なことを伝えたいと思うんです。それは、各ぶどうの特徴。単一品種でワインを造ることで、ぶどうそれぞれの個性を知ってもらいたいのです」(井筒ワイン専務取締役・塚原嘉之さん)

 ぶどうの個性がわかれば、ワインの楽しみ方も広がるはずだ。

「NACマスカット・ベリーA[遅摘み]2018」(2640円)。収穫時期を遅らせることでより濃厚な味わいに。

 

【島根県 島根ワイナリー】

「甲州」に清酒の酵母を使って低温発酵させた「清酒酵母仕込甲州2018」(1870円)もおすすめ

 甘く爽やかで青りんごのような香りが特徴的な日本固有種のぶどう「甲州」。この白ワイン用ぶどうの栽培は、その名の通り、山梨県が有名で、これまでも「甲州」を使ったワインの賞は山梨県のワイナリーが独占してきた。ところが今年、出雲大社に近い海沿いに畑を持つ、創業60年目の島根ワイナリーが、「島根わいん縁結 甲州2018」(完売)gで金賞&部門最高賞&コストパフォーマンス賞の3冠に輝き話題となった。

「盆地や山間に比べて、海沿いで作るぶどうは、風雨の被害を受けやすい。雨や湿度に負けないぶどうを苦労して栽培し、酵母や樽の種類まで悩み抜いて醸造しました」(製造課・堀江博己さん)

 島根県でもおいしい甲州ワインが飲めることを覚えておいてほしい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
リモートワークや打合せに使われることもあるカラオケボックス(写真提供/イメージマート)
《警視庁記者クラブの記者がカラオケボックスで乱痴気騒ぎ》個室内で「行為」に及ぶ人たちの実態 従業員の嘆き「珍しくない話」「注意に行くことになってるけど、仕事とはいえ嫌。逆ギレされることもある」 
NEWSポストセブン
「最長片道切符の旅」を達成した伊藤桃さん
「西国分寺から立川…2駅の移動に7時間半」11000kmを“一筆書き”した鉄旅タレント・伊藤桃が語る「過酷すぎるルート」と「撮り鉄」への本音
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン