母親はロールモデル(ボーク重子さんと娘・スカイさん)

 いずれ必ずやってくる「子育て後の人生」のために、自分育ての時間を作る。資格をとるための勉強でもいいし、ボランティア情報の検索でもいい。自分のパッションを見つけるために、その15分で何をしてもいい。

 子どものロールモデルになる決心をした母親は、それ自体が大きなパッションになり、もともと持っていた強みを最大限に発揮できる可能性を秘めている。後に続く子どもたちを導く存在になることこそ、真の意味での「子どもファースト」といえるのではないだろうか。

【PROFILE】ボーク重子(ぼーく・しげこ)/作家・ICF会員ライフコーチ。福島県出身、米・ワシントンDC在住。ロンドンのサザビーズ・インスティテュート・オブ・アートで現代美術史の修士号を取得。アメリカ人である現在の夫と出会い、1998年渡米、出産。
娘・スカイは2017年「全米最優秀女子高生」コンテストで優勝、多くのメディアに取りあげられた。現在は全米・日本各地で、子育て・キャリア構築・ワークライフバランスについての講演会やワークショップを展開中。最新刊『「パッション」の見つけ方』(小学館)では、パッションが子どもとその親にどう影響を及ぼすか、また現役世代、シニアの人生まで、パッションがとれだけの変革をもたらすかを豊富なエピソードと共に解説、世代別にパッションの見つけ方もわかりやすく紹介している。

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