また、広告掲載日が「11月18日」になった経緯についてはこう語る。
「はじめはSMAPのCDデビューから『9月9日に掲載したい』とも思いましたが、いろいろなクラウドファンディングサイトを調べたり、問い合わせや慣れない作業を繰り返すうちに、間に合わず。それ以前に、9月9日は新聞休刊日であることに気づきませんでした。また大事な記念日である9月9日には台風15号が、そして10月には台風19号が日本に大きな被害を及ぼしました。特に9月はクラウドファンディングの募集のさなかで、心を痛めました。」
最終的に、掲載日はSMAPのヒット曲『SHAKE』発売日である11月18日となった。今回目標を大きく上回る金額を調達できたことに対してはこう感慨を語る。
「最初は一人でも二人でも賛同の輪が広がってくれればと思っていたので、想像をはるかに超える反応に驚きました。その一方、『浮かれてないで集まった皆さんの深い想いをしっかりとしたカタチにしなければ。“広告に関しては素人だから…”と甘えてはいられない』と大きなプレッシャーを感じましたし、掲載直前の今も、はたして期待に応えられたか、どんな反応があるのかと、緊張感でいっぱいです。」
いま達成感はあるか、今後はどう活動していくのかについても尋ねると、
「無事掲載は決まったものの、まだ紙面を手にしてないですし、クラウドファンディングの条件としてつけた支援への“リターン”を果たせてない状況なので、達成感はありません。そしてその先のことはまだ何も考えられないです。
クラウドファンディングによる新聞広告はリスクもあることなので、なんの肩書きも無い私たちが何回もやれることではないように思います。何をやるにしてもこの有志メンバー6人が1人でも欠けたら難しいプロジェクトでした。全員心身共に元気で揃わないと…。SMAPファンの今までの大きなアクションはいずれも全て違う発信元でしたので、また必要な時期が来たら想いを同じくする、別のファンのグループが立ち上がって行動していく――ような気もします。『SHAKE』を聴いた時、この広告や仲間のつながりを思い出してくれるかもしれないから。ひとつ言える大事なことは、これからも、皆で全力で彼らを応援し続けるということだけですね。
広告を見た人たちが、SMAPファンってホント諦めが悪いなぁ…、この人たちはどうして3年経ってもここまでするんだろう?って疑問を持ってくれたり、SMAPってそんなに魅力あるのかな?って興味を持ってくれたら嬉しいです。令和2年も、3年も、その先も、SMAPファンの誰もがSMAPの話で盛り上がり、また音楽などを通じて新たにSMAPファンになる仲間が増え続けてほしいと願っています」
それでは最後に今回の発起人からSMAP元メンバーへのメッセージを紹介する。いずれも本人が個人の名前を出したいというわけではないため、【1】~【6】としておく。