現内閣ではIT担当相の竹本直一氏(クールジャパン戦略担当相を兼務)が役人に不安がられている。竹本氏は「はんこ議連」会長の“アナログ派”と見られているが、本人は「印鑑とデジタルの調和」を打ち出してこれまた世界を驚かせた。
失言が心配されている1人でもあり、安倍政権肝煎りの官民ファンド「クールジャパン機構」が179億円の累積赤字を抱えていることを国会で追及されると「成功するものもたくさんあるが失敗するものもある」と答弁して大紛糾、「案の定」と役人を嘆かせている。前出・古賀氏が語る。
「安倍首相は重視する外交と防衛、憲法以外はどうでもいいんでしょう。関心のないポストの大臣は誰でもいい。今回の改造も入閣待機組にポストをバラ撒いたような印象で、だからこそ官僚は大臣を見下している」
高学歴のエリート官僚は、“反東大”の安倍政権を「神輿は軽くてパーがいい」と見ているようなのだ。
※週刊ポスト2019年11月29日号