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名物馬主・近藤利一氏死去で“アドマイヤたち”はどこへ行く?

多くの騎手が「アドマイヤ」で勝ってきた(時事通信フォト)

 競馬界の名物オーナーが世を去った。「アドマイヤ」の冠名で知られた馬主の近藤利一氏が11月17日、77歳で亡くなった。近藤氏は1999年にアドマイヤベガで初めてダービーを勝ち、GIや重賞勝ち馬を何頭も所有する「剛腕オーナー」として知られていた。競馬評論家の阿部幸太郎氏は、こう話す。

「競馬場に現われると周囲の空気が張り詰めるのがわかるほど威圧感のある方でした。馬に対しても強いこだわりを持っていて、レースでの騎乗を巡り、騎手や調教師と激論を交わすことも度々あったそうです」

 トップジョッキーの武豊(50)も例外ではなかったという。

 武はダービーを勝ったアドマイヤベガに騎乗するなど、近藤氏から重用されていた。ところが、ある時を境に武は「アドマイヤ」を冠した馬に全く乗らなくなったのだ。

「2007年に香港クイーンエリザベスII世杯でアドマイヤムーンに騎乗したのを最後に、近藤さんは一度も武騎手を乗せていません。香港での騎乗を巡って対立があったといわれています。ここまでのこだわりを見せる人は他にいない。“物言うオーナー”として競馬への愛は人一倍でした」(スポーツ紙競馬担当記者)

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