スポーツ

チャンピオンズC 5戦5勝の3歳馬は信頼に値するのか

外国人騎手はなぜ日本を目指すのか

 レース傾向からすれば、今週は穴党の出番だ。競馬ライターの東田和美氏が中京競馬場で行われるダートGIチャンピオンズカップを分析した。

 * * *
 1か月前にJBCクラシック、年末に東京大賞典、明けて2月には川崎記念、フェブラリーSがあり、その他の地方交流GⅠもあって力関係の比較が難しいレースだ。1番人気は〈7 5 3 4〉と19回のうち15回は馬券圏内に入っているが、3着以内に入った1番人気15頭のうち12頭はオッズが2.3倍以下の大本命だった。

 今年は5戦5勝、2着馬につけた差が合計26馬身という3歳馬クリソベリルが1番人気になりそうだが、GⅠジャパンダートDを勝っているものの、古馬との対決は前走の日本テレビ盃が初めて。強い古馬と走った経験がないこともあってか、スポーツ紙などの予想オッズでは3倍台前半となっている。

 2番人気に予想されているのが一昨年の覇者ゴールドドリーム、以後オメガパフューム、インティ、チュウワウィザードといったところが上位人気か。しかし2番人気馬は過去1勝3着1回、3番人気も1勝2着3回3着2回。4番人気は3勝しているものの2着がゼロ。2勝2着2回の6番人気、1勝2着3回の8番人気と連対率は変わらない。2~5番人気で3着以内の馬券圏内に入ったのは57頭中17頭で、これは6~9番人気と全く同じ。3着以内に6番人気以下の馬が2頭絡んだケースが8回もある。

 臨戦過程を見てみると、3着までに入った馬のうち21頭がJBCクラシックからの参戦。以下武蔵野S10頭、みやこS8頭、南部杯5頭と、いずれも1か月以内の出走だ。今回も出走馬のうち13頭までがこの4レースから。2007年以降の勝者もJBCレディスクラシックのサンビスタも含めてすべてこのローテーションだ。9月23日以来となるクリソベリルにとっては気になるデータとなる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン