芸能

放送開始延期の『麒麟がくる』、川口春奈が握る起死回生の策

緊急登板をドラマティックに演出(時事通信フォト)

 沢尻エリカ(33)の麻薬取締法違反による逮捕で一番“とばっちり”を受けたのが来年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』だ。急遽、代役に川口春奈(24)を抜擢し、さらに放送開始日を2週間延期するというドタバタ劇に見舞われた。

 放送開始日の変更は、1963年に始まった大河史上初めてで、撮影現場は混乱が続いている。大河ドラマ関係者が明かす。

「川口さんが演じる濃姫の衣装は、沢尻さんの体型にピッタリ合わせて、彼女の妖艶さが引き立つように作られている。そのまま使うのは無理で、着物の直しやカツラの再発注に追われています。ドラマ全体の世界観を崩さず川口さんの魅力を引き出す衣装を用意するには、延期せざるをえなかった。“先延ばしになったぶん、2話少なくなるのか”“どこで帳尻を合わせるのか”などと現場はパニックになっています」

 さらに関係者の頭を悩ませているのが視聴率の問題だという。

「現在放送中の『いだてん~東京オリムピック噺~』は、放送開始1か月から視聴率1ケタ台が続き、10月13日には史上最低を更新する視聴率3.7%まで落ち込んだ。前作の視聴率が高いと続けて新しい大河を見てくれる視聴者も多いが、『いだてん』ほど不調だと“弾み”が期待できそうにない」(同前)

 だが、現場の混乱を尻目に「上層部はしたたかに“起死回生策”を考えている」と言うのは、別のNHK局員だ。

「一部の上層部は『落ちるところまで落ちたから、この騒動を逆手に取ろう』と息巻いています。代役に挑む川口さんを“苦境に立ち向かうヒロイン”に仕立て上げて広告塔にしようと考えているようです。撮影のために時代劇の所作を学んだり、徹夜でセリフを覚えたり、代役として健気に頑張る姿を宣伝番組で小出しにしていくことで、注目度を高めたい方針のようで、“したたかなNHK”の姿勢が垣間見えると思いますよ」

 災い転じて福となすか?

※週刊ポスト2019年12月13日号

関連記事

トピックス

無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン