◆「美尻ガールは女性の憧れです」
販促カレンダーの域を超え、アートといってもいい作品となっている「美尻カレンダー」。根強いファンがいるのもうなずける話だが、今の世の中はなにかと不寛容で、女性の身体をアピールするとすぐにセクハラ批判が起きかねない。
そんな時代にあって、ハイサワーの3代目女性社長は、なぜ、こうまでも美尻カレンダーに力を入れるのか。田中社長ご本人を直撃した。
「私、子どもの頃からバレエを習い、やがて振付師を目指したいと思うようになり、日本でトップクラスの振付の先生に弟子入りして、バレエとジャズダンス、モダンダンスを掛け持ちで稽古していました。稽古場に通うバス停でもトーシューズで立ち、背筋を伸ばすといった日々でした」
そんな踊りの稽古に明け暮れた日々と美尻カレンダーがどうつながるのか。
「ハイサワーの美尻にはテーマがあります。強炭酸のハイサワーのようにパンパンでピチピチのお尻であることです。自分が踊りの世界にいたので分かりますが、女性の柔らかい体を、しなやかに、かつ強く鍛えるには相当な時間がかかります。お尻だけをきれいに引き締めるなんてできない。お尻がきれいってことは日々の努力なくしてあり得ないことなのです。
ダンサーは華やかな舞台の陰で毎日毎日、ひたすらバーレッスンをはじめ自分磨きの連続です。足首も太腿も腰も肩も、全部きれいでなくっちゃ美尻はあり得ない。昨今の美尻ブームの中で、人に見せるためではなく自分のために自分の体をきれいにしている女性が増えています。
美尻カレンダーのモデルは、まさにそれを実践しているコたちです。ある意味、堂々としている感じですよね。だから、女性のファンも多いんです。そしてまた女性の憧れでもあるんですよ。美尻カレンダーを見た女性たちが、私も努力しようって思いを抱いてくれればうれしいですね」
いつも笑顔を絶やさず、精力的な田中社長は、ハイサワーの販促、営業活動のみならず、犬猫を殺処分から救う「ALIS日本動物生命尊重の会」の活動にも力を注いでいる。そんな熱い思いは、美尻カレンダーづくりも一緒。黙々と努力を続ける女性たちの励みになるような究極の作品を目指して、毎年まい進しているのだ。