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2020.01.07 16:00  週刊ポスト

タブーを検証、五輪競技別に存在する「メダルの価値」の違い

◆1億円のボーナスも

 夏季五輪と冬季五輪のメダリストに対し、JOC(日本オリンピック委員会)は一律で「金500万円、銀200万円、銅100万円」の報奨金を支払っている。この額は2016年リオ五輪からで、それ以前は「金300万円、銀200万円、銅100万円」だった。

 また、JOCに加え各競技団体からも報奨金が支払われるケースも多いが、その額はまちまちだ。

 最も高額なのは陸上競技で、金メダルは2000万円。さらにマラソンで日本記録樹立となれば、1億円のボーナスが日本実業団陸上競技連合から贈られる。2018年2月の設楽悠太(28)、同年10月の大迫傑(28)に続き東京五輪でビッグマネーを手にするランナーが現われて欲しいものだ。「メダルの価値=報奨金額」と定義するならば、ここでも陸上競技が頭一つ抜けていることがわかる。

 次いで高額な報奨金を用意しているのがバドミントンや卓球で、「金1000万円、銀500万円、銅300万円」。バドミントンは女子シングルスでリオ銅の奥原希望(24)、卓球も女子団体で銅メダルを獲得した伊藤美誠(19)、石川佳純(26)ら、メダル候補を擁する競技だ。

 マイナー競技ながら高額報奨金で目立つのは、東京五輪で新規採用される空手。男女の形と、男女各3階級の組手という計8種目の代表選手に対し、全日本空手道連盟は笹川尭会長の鶴の一声によって、「金1000万円、銀500万円、銅300万円」に設定された。大風呂敷を広げはしたものの、メダルの量産によってこれが空手形とならないことを祈るばかりである。

 こうした太っ腹な団体に比べて、なんとも渋ちんなのがメダルが期待される体操で、「金50万円、銀30万円、銅20万円」だ。しかし、臨時ボーナスが出るだけましかもしれない。競泳や柔道、野球やサッカーでは、自国開催となる東京五輪でも報奨金がいっさい支払われないことが決まっている。

 また、選手の所属企業やスポンサー企業からも報奨金が支払われるケースがある。リオ五輪の時に話題になったのは、陸上競技のケンブリッジ飛鳥(26)に対する報奨金だ。当時所属していた「ドーム社」の安田秀一社長自ら、「(100mで)日本人初の9秒台を出せば1億円出す」と公言。しかし、予選も準決勝も10秒台のタイムで、決勝進出も逃した。

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