ライフ

猫のツボは361か所以上、押すと血行良くなり健康維持に

猫には361か所ものツボがあるといわれている(Ph:Getty Images)

 猫の体にも人間同様“ツボ”がある。愛猫をなでる際、ツボを意識して触るだけで、気持ちよくしてあげられるだけでなく、体調管理にもなるという。そこで、飼い主が知っておきたい猫のツボとマッサージ法を紹介する。

「猫も人と同様、ツボがあります。その数はわかっているだけで361か所以上。なでる際は、これらのツボを意識しましょう」

 とは、東小金井ペット・クリニック院長の青沼陽子さんだ。

「ツボは“経絡”という気やエネルギーの通り道の上にあります。ツボを刺激することで血行がよくなり、免疫力が高まるなどの効果が期待できるため、健康維持におすすめです」(青沼さん・以下同)

 ツボを意識しながらスキンシップを取れば、愛猫の病気予防もできるというわけだ。

「不調があると、それに関連するツボの周辺は凝ったようにかたくなります。こういった場合、凝りをほぐそうとグリグリと強く押すのではなく、円を描くようにやさしくなでてあげましょう。それだけでツボは充分刺激されます」

 マッサージは1日5~10分と短時間でよい。食後は避け、猫がリラックスしている時に行おう。さらに飼い主の手が冷たいと猫がびっくりしてしまうので、マッサージの際は手を温めてから始めるのがおすすめだという。

 具体的にツボを意識したマッサージの方法を紹介する。大前提として、猫が体を触られるのを嫌がっている場合は、無理強いしないこと。

 いきなり体をマッサージするのではなく、顔まわりから触れ始めると猫もマッサージをさせてくれやすくなる。

「体を触られるのは嫌だけど、顔は平気という猫は多いんです。さらに顔まわりにはツボも多く、特に耳周辺にはツボが集中しているので、耳を軽くつまんでもんであげるだけでも効果的です」

 顔のマッサージをする際は、猫の顔を両手ではさみ、顔の中心から外側へ向かって、皮膚をゆっくりと動かすようになでるとよい。その時、頭頂部の中央(左右の耳の間)にある「百会」のツボと、鼻の左右横にある「迎香」のツボ、左右の耳の後ろにある「風池」のツボを意識してなでると、リラックスするという。

「お腹を触ると嫌がる場合は、温かいタオルや 低温のカイロなどを利用して、ツボ周辺を温めてあげると、マッサージと同等の効果が得られるのでおすすめです」

 日頃からツボを意識してなでてあげれば、愛猫との絆はもっと深まるはずだ。

◆おすすめのツボマッサージ

【頭部のツボ】(イラスト/飛鳥幸子)

 頭のツボは、指の腹を使って、矢印の方向にゆっくりともむ。鼻の左右横の「迎香」は鼻水、鼻詰まり、副鼻腔炎などに、「百会」はストレスや神経過敏などに、「風池」は目の疾患、鼻炎、難聴、ストレスなどに効果的。

【背骨のツボ】(イラスト/飛鳥幸子)

 背骨に沿って「督脈(とくみゃく)」と呼ばれる経絡があり、その上には多数のツボがある。猫を膝の上にのせて頭から首、背中にかけてゆっくり毛並みに沿ってなでると、ツボが刺激される。トイレが近い、後ろ脚に力が入らない、腰痛などの改善におすすめ。

【へそまわりのツボ】(イラスト/飛鳥幸子)

【へそまわりのツボ】(イラスト/飛鳥幸子)

 へその両側にあるのが「天枢(てんすう)」、上にあるのが「中脘(ちゅうかん)」。便秘の時は、これらのツボを意識しながら、へそを中心に時計回りにマッサージを。下痢の時は反時計回りに行う。へその下にあるツボ「中極(ちゅうきょく)」を中心に、円を描くようにマッサージすると膀胱炎予防にも。

※女性セブン2020年1月16・23日号

 

関連記事

トピックス

11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
左が金井正彰・外務省アジア大洋州局長、右が劉勁松・中国外務省アジア局長。劉氏はポケットに両手を入れたまま(AFP=時事)
《“両手ポケット”に日本が頭を下げる?》中国外務省局長の“優位強調”写真が拡散 プロパガンダの狙いと日本が“情報戦”でダメージを受けないために現場でやるべきだったことを臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン