芸能

「引退も考えた」俳優・大沢たかお 休業明けに見せる役者魂

選び抜いた仕事に俳優人生をかける(時事通信フォト)

 約2年間の休業から復帰した俳優・大沢たかおの役者魂が凄まじい。1月31日公開の映画『AI崩壊』の完成報告会見では、「(復帰にあたっては)“メーターを振り切っている、一番挑戦している作品”だけをやって、自分の俳優人生を終わろうと決めて戻った」とその意気込みを語っていた。

 大学在学中からモデルとしてキャリアをスタートさせた大沢は、『MEN’S NON-NO』などのファッション誌で活躍。その後俳優業へと転向すると、1995年のドラマ『星の金貨』で主役の一人を演じ世間から脚光を浴びる。2009年に主演した連続ドラマ『JIN-仁-』では最高視聴率25%を超えるなど、高視聴率をマークしたことでも話題になった。

 映画にも多数出演しており、なかでも2007年の映画『地下鉄(メトロ)に乗って』では第30回日本アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。華々しい役者人生と言っていいはずだが、2016年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演して以降は表舞台から姿を消していた。

 休業の理由について大沢は、昨年9月放送の『徹子の部屋』で、「だんだんいいアイディアが出てこなくなった」「頑張ってもドキドキしなくなってきちゃった」と語った。休業中はかねてより希望していたアメリカの大学に留学し、語学を学んだという。大学時代から頻繁に海外渡航し、イギリスに長期滞在した経験もある彼は、ファンのあいだでは流暢な英語を話すことでも知られている。その意味では海外留学は、必然の選択だったのだろう。

 もしかしたら、そのまま海外に永住していたかもしれない。今年1月に出演した『おしゃれイズム』で、休業中は芸能界引退さえ考えていたと大沢は打ち明けている。だが同時に、休業から2年が経過したころ、「気になる仕事の話」が舞い込んできたとも彼は語った。

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