「人を批判するために書いたわけではない。批判されるのは私一人で充分です」
手記の中に「私から私へ」と題された文章がある。裁判後に書いた記述だ。自問自答のようで、社会全体に投げかけているようにも読み取れる。
《あなたはまだ自分一人の手で大切な人を救ってあげられると思ってるのかな。(略)あなたの頑張りも強さも大切な人を幸せにしてあげたいという気持ちも、すべて間違っていたんだよ。だから一番失いたくなかった大切な人、大切な愛を傷つけて亡くしたんだ。(略)あなたが今本当にしなくてはならないことは何ですか。なんでも自分一人でやろうとするから失敗するの。あなたは弱い人間なんだから助けを求めなさい。(略)一番大切な子供たちを守れる覚悟はできましたよね?》
優里の言葉を、私たちはどう受け止めるべきだろうか。
※女性セブン2020年2月20日号