◆断片的な知識でも正解確率を上げられる方法
それでは、受験者の側からみて、選択式の問題にはどう対応したらよいか。もちろん、とにかく勉強をして知識を身に付けることに越したことはないが、完璧な知識がなければ試験で役に立たないというわけではない。断片的でもいいから、正確な知識があれば、その分、当てずっぽうの正解確率を上げることができる。
たとえば、【問題1】で、(c)のペガスス座が春の星座ではないと知っていれば、残りの選択肢は2つ。当てずっぽうでも、50%の確率で正解できる。【問題2】でも、(c)のカシオペア座が秋の星座だとわかれば、残りは春と夏だけだから、やはり回答の種類は2通り。当てずっぽうでも、50%の確率で正解できる。
【問題3】では、(c)のうしかい座が春の星座とわかれば、残りの回答の種類は4通り。当てずっぽうの正解確率は、14%から25%に高まる。
このように、完璧な知識はなくても、当てずっぽうの正解確率は高められる。試験のときに、いちいち正解確率を計算している暇はないだろうが、選択式問題では、勉強で身に付けた知識は断片的にでも生かせるのだ。