「2015年、イギリスと北米で計500人以上の男女を対象に、性的な関心に関するアンケート調査を行い、SOI(ソシオセクシュアル・オリエンテーションの度合い)が研究されました。人間には“まじめ型”と“浮気型”の2大勢力があることが検証されたのですが、男性は浮気型がやや多く、女性はまじめ型がやや多いという結果になった。
日本ではこうした調査はまだされてないので、統計には表れていませんが、コーカソイド(欧米人)はモンゴロイド(アジア人)よりも睾丸が2倍も大きいという点から、日本人は男女ともに“まじめ型”が多くなる可能性が高い。精子の製造元である睾丸が発達するのは、1人の女性=卵子を巡り、複数の男性=精子が争い、勝利するために質の高い精子を製造する必要があるためです。このような状況から、不倫や浮気は許せないという風潮が強いのかもしれません」
実際、フランス在住の評論家で『フランス人の性 なぜ「♯MeToo」への反対が起きたのか』(光文社新書)の著書があるプラド夏樹さんは、東出も唐田も、フランスならば干されることはまずないと断言する。
「フランス人には、ここまで炎上する日本人の感情はまったく理解できません。オランド前大統領は、自身の不倫報道に“プライバシーを報道されるのは遺憾”と堂々と述べていましたし、マクロン現大統領は不倫愛を実らせて結婚したわけですが、国民は彼に一票を投じました。結婚はもともと財産を子孫に継ぐための制度で、恋愛は結婚の枠外でする歴史がありましたから、不倫に対して“長い人生ではそういうこともある”という、寛容な土壌ではありますね。むしろ、フランスでは不倫よりもセックスレスの方が、いちばんのタブーなのです」
※女性セブン2020年2月27日号