未だに続くマスク争奪戦(AFP=時事)
重要なのはウイルスの感染を阻止することだけではない。感染に耐えられるように日頃から免疫力を上げる食事を心がけることが身を守る。食品医学研究所所長の平柳要さんが指摘する。
「最もおすすめの食材は焼きねぎです。長ねぎの白い部分を叩いたり切ったりすると抗ウイルス作用のあるイソアリシンが生成され、これを油で処理すると抗ウイルス作用のあるアホエンも生成します。青い部分にも免疫力を上げる成分が豊富に含まれるので、ぜひ焼きねぎを食べてほしい」
腸内環境をアップするヨーグルトや粘膜を正常に保つレバー、内臓温度を上げるしょうがなども意識的に摂取したい。
◆お風呂の入り方はどうすればいい?
とある40代女性は「お風呂に入ったら、ウイルスが浴室に広まってしまうのでは?」と心配する。
「帰宅するとき、自宅にウイルスを持って帰ってきている場合もあるのできちんとお風呂に入った方がいい。ウイルスは熱に弱く、40℃以上のお湯で洗い流せます。お湯の中に入れば失活するので、いきなり入ってもいいです」(秋津さん)
◆持ち物で圧倒的に汚いのがスマホ
汚れた体をきれいにしたからといって、安心してはいけない。私たちが最も触っているスマホが感染リスクを上げる。
「スマホは不潔体として考えるべきです。次亜塩素酸ナトリウムの消毒液などで拭けば消毒できるので、こまめにきれいにしてください」(坂根さん)
子供がスマホを使うことも多いはず。身を守るためには、日常遣いのものにも気をつけた方がいい。
◆エアコンでウイルスが循環する?
中国ではウイルスが循環するからとエアコンを禁止にする企業があると報じられた。健和会大手町病院感染症内科部長の山口征啓さんは「エアコンはつけてもOK」と言う。
「エアコンをつければ空気は循環しますが、それで感染リスクが上がることはありません。ただし定期的に窓を開けて換気すべきです」
※女性セブン2020年3月19日号