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安藤忠雄設計大阪の子供向け図書館 著名人による本紹介の棚も

一冊でも多く子供に刺さる本を並べたいというコンセプトのもと天井まで壁一面の本棚は本でいっぱい。中にはコミックも

 印象的な建物が、大阪・中之島に現れた。実はここ、建築家の安藤忠雄氏が設計・建築し、大阪市に寄贈した「こども本の森 中之島」という図書館なのだ。

 公開に先立ち、安藤氏、松井一郎大阪市長が報道陣向け内覧会(2月29日)に登場。安藤氏は「ここから大阪のリーダー、日本のリーダーになるように、考える力を持って世界に羽ばたく子供たちが育ってほしい」と思いを語り、松井氏は「大勢の子供たちに本に触れあい、本のよさをわかり、文章を読むことで知識、教養、発想力、想像力を豊かにしてほしい」と大阪の子供たちの未来に期待を寄せた。

 現在新型コロナウイルスの影響で開館が延期されているが、ここで子供たちが本に囲まれて楽しむ姿を早く見たい。

 安藤氏があらゆる角度から本に出合えるようにという思いから“360度本に包囲された空間”をデザイン。本の迷宮をイメージした内観になっている。

 一冊でも多く子供に刺さる本を並べたいというコンセプトのもと天井まで壁一面の本棚は本でいっぱい。中にはコミックも。

 2階入り口近くにある『あの人の本棚』では、著名人が子供の頃に影響を受けた本を紹介。第1回は名誉館長の山中伸弥京大教授で、星新一の“ショートショートセレクション”が展示されている。

「こども本の森 中之島」オープンに合わせて絵本『いたずらのすきなけんちくか』(定価1600円+税 小学館より発売中)が発売。安藤氏がはじめて手がけた絵本で、子供にも大人にも、わかりやすく建築のことを教えてくれる内容になっている。

撮影/杉原照夫(WEST)

※女性セブン2020年3月19日号

安藤氏があらゆる角度から本に出合えるようにという思いから“360度本に包囲された空間”をデザイン。本の迷宮イメージした内観になっている

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