スポーツ

少年野球の「球数制限」がなかなか徹底されない事情

少年野球にも変革の波

 野球界はいま、成長途中の選手の肩や肘の負担を減らそうとする潮流のなかにある。新型コロナウイルスの影響で11日に開催可否の最終判断が発表されるセンバツ高校野球だが、開催された場合、今大会から「1週間500球ルール」が導入される。そうした中で、高校野球に先駆けて球数制限を導入していたのが少年野球だ。

 小学生の軟式野球のリトルリーグでは2007年にイニング数と球数の制限を導入し、硬式野球ではボーイズリーグでもイニング数制限があるが、今年からは全日本軟式野球連盟も、従来からの1試合での投球を7イニング(小学3年生以下は5イニング)に制限するルールに加え、小学生の公式大会では1日70球までという規制を加えた。

 問題は球数制限をどこまで徹底できるかだ。

「球数制限については、父兄が球数を数えてイニングごとに発表しないといけないのですが、負担が大きい。イニング数制限に留まっている試合、大会も多いのが実態です。指導者の高齢化が進み、新しい試みをやりたがらないために導入が遅れている面もある」(スポーツジャーナリストの広尾晃氏)

 少年野球には複数の団体があるため、全国一律でルール変更を敢行できない難点もあるという。

※週刊ポスト2020年3月20日号

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