●カヌー・スラロームセンター 整備費:約73億円
試算でも赤字(写真/共同通信社)
水の流れを人工的に作り出す、国内初のコースとして新たに整備された。五輪後も水上レジャー施設として活用を見込むが、試算ではすでに赤字が判明。
●海の森水上競技場 整備費:約308億円
大会後は需要があるのか
水上競技において国際水準の競技場を謳う。カヌー競技に使われるが、大会後は夏場の需要しか見込めず、赤字が懸念されている。
●エンブレム
エンブレムは撤回騒動なども(写真/GettyImages)
盗用が疑われ白紙撤回となる騒動の末、ようやく決まったエンブレムも「中止」となれば無駄に。ちなみに旧エンブレムに関連した費用は1億900万円にのぼった。
その他にも、無駄になる恐れがある項目は以下がある。
●カウントダウンボード
カウントダウンは一旦停止?(時事通信フォト)
五輪開幕までの日数を刻むカウントダウンボードは、都内のみならず、競技の行なわれる地域など、全国各地に設置されている。
●オフィシャルショップ
公式グッズも幻に?(時事通信フォト)
公式ライセンス商品を取り扱うオフィシャルショップは全国80店舗以上。今後オープンする予定の店舗もあり、撤退するにしてもそれなりの費用がかかる。
●メダル
約5000個製作(共同通信社)
直径8.5センチ、重さ556グラムのメダルは、大阪造幣局が約5000個製作。職人たちが手作業で仕上げたすべての選手の憧れも、中止となれば誰の手にも触れることはない。