1 週間ほど前から体調を調整されたという雅子さま(1月2日、東京・千代田区=時事通信フォト)
「1週間ほど前から徐々に体調を調整され、本番もミスなくつつがなく終えられたと聞いています。宮中祭祀は神々への感謝と国家と国民の安寧を祈念するものです。いま日本や世界では新型コロナウイルスが猛威を振るい、深刻な事態に陥っています。いまこそ“皇后として祈りを捧げたい”とお考えになられたのでしょう。
前日には、美智子さまが長年過ごされた皇居を後にされました。新たな門出のタイミングも重なり、並々ならぬ覚悟で祭祀に臨まれたのだと思います」
雅子さまは皇太子妃時代、外国生活が長かったことから「霊的な行事である宮中祭祀に理解がない」と心ない批判を浴びることがあった。実際、療養に入られてからは長らく祭祀に出席されていなかった。また、療養前の2000年には、香淳皇后の葬儀である「斂葬の儀」を体調不良で欠席されたということもあった。
しかし、ある宮内庁関係者は「雅子さまはずっと祭祀に出たいというお気持ちを強く持たれ、そのための準備を積み重ねてこられた」と語る。
「陛下が祭祀に出席され、ご自身が東宮御所に残られているときも、雅子さまはおひとりで『ご遙拝(ようはい)』や『お慎み』をされていたそうです。東宮妃のご遙拝やお慎みの実態は秘密にされており、宮内庁は雅子さまがそれらの行為に取り組まれてきたことを公式に明らかにはしてきませんでした。しかし、表立ってはいなくとも、雅子さまが国家国民のために祈りを捧げられてきたのは間違いないことなのです」
長い年月、黙々と重ねられたご努力が、いまついに花開き、実りを結んだのだ。
※女性セブン2020年4月9日号