そして、10年目のこれから、ぼくは福島県を健康長寿日本一にするための応援をしようと思っている。4月から地元紙の福島民友で「人生100年時代の新健康法」と題した連載も開始する。

 健康づくりには、生活習慣の改善が大事だ。そのなかでも「野菜をたくさん食べる」は大きなポイントである。福島のおいしい野菜を食べて、福島の人が健康長寿になれば、福島の野菜のイメージも変わっていくにちがいない。

 福島第一原発の廃炉や汚染水のコントロールなど課題は山積だ。だが、同時に、福島の人たちが原発事故を乗り越えて健康に生きていくことも大切な課題である。「健康」という人間を中心にした切り口で、地域を再生していくこと。それこそ本当の意味での復興だとぼくは信じている。

●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に、『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。

※週刊ポスト2020年4月10日号

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