「世界一になったことで、あいつは完全に天狗になっていた。嫁と一緒にYouTubeに出て、部屋の中を映したり、旅行の動画をあげたり。私はあいつと奥さん、彼女の親御さんにも苦言を呈しました。勝ってかぶとの緒を締めなきゃならんのですよ。確かにコロナも恐ろしいですが、アスリートにとってそれと同じぐらいに怖い“世界一病”にあいつはかかっていた。この病気は本人に自覚がないからやっかいで、周りの人間がげんこつを喰らわすか、愛のムチを与えてあげるしか、特効薬はない。だから、私も先日、(丸山が練習の拠点とする母校の)天理大に行ってげんこつを喰らわせてきましたよ。今の時代に暴力は許されないかもしれませんが、いくつになっても子どもは子どもですから」

 東京五輪は1年の延期となり、柔道の代表は、内定していた13階級が再選考となるのかどうかを含めて、先行きは不透明だ。そんな中、丸山の代表を、五輪金メダルを誰より信じているのは、自身が果たせなかった夢を託して生きてきた顕志氏に他ならない。

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