すでに米国や豪州、オランダなどの研究機関で、BCGの有効性を確認する臨床実験が始まっているという。前出・中原氏が言う。
「まだBCG接種の効果が本当にあるのかどうか、専門家の間でも評価は定まっていないのが現状です。しかし新型コロナの特効薬がない現状の中で、期待する声もあるようです」
BCG接種の効果は一般的に10~15年と言われる。日本において若者より60代以上の重症化が顕著なのは、接種から時間が経過していることとも関係しているのだろうか。
そういえば、バカ殿に扮した志村けんが左腕を相手に見せつけ、「このBCGが黙ってねェぞ!」とすごむ懐かしいコントがあった。重症化の予防策として、BCGがその威力を見せつける日は来るか。
※週刊ポスト2020年4月17日号