芸能

スリムクラブ『エンタ』出演の舞台裏 内間「僕が一番得した」

スリムクラブが語ったNSCや『エンタ』での逸話

スリムクラブが語ったNSCや『エンタ』時代の裏話

 お笑いコンビ・スリムクラブの名がお茶の間に浸透したのは、漫才頂上決戦「M-1グランプリ」で準優勝した2010年だろう。だが、真栄田賢(44歳)と内間政成(43歳)の2人はその前に沖縄で活動し、上京後には『エンタの神様』に出演して“プチブレイク”を果たしていた。スリムクラブの沖縄時代を知る先輩芸人の評価と、2人が語る『エンタの神様』の舞台裏とは――ノンフィクションライターの中村計氏がレポートする(全5回連載/第3回)。

 * * *
 内間が東京へ行ってから約3年――。今度は、真栄田が東京行きを決断する。きっかけは、やはり沖縄の芸能プロダクション「オリジン」から東京進出を果たし、そこそこの成功を収めていた同世代の漫才コンビ・キャン×キャンの存在だった。漫画『サザエさん』の登場人物、マスオさんが「えーっ!」と驚くときのリアクションを漫才の中に取り込むネタで知られ、沖縄らしいほのぼのとした笑いが売りのコンビだった。

「キャン×キャンが通じるなら、おれの方がおもしろいっていうのがあった。なので、今の自分があるのはキャン×キャンのお陰と言っていいかもしれない」

 この血気盛んなところが、いかにも真栄田らしい。

 ただ、東京で活動するには、オリジンを辞め、また自分で事務所を探さなければならない。真栄田は、手始めに内間に電話をかけた。すると、内間は自分とコンビを組まないかと提案してきた。そうすれば、吉本に入れると言うのだ。真栄田はひとまずその提案に乗っかることにした。

「内間のことは友達としては好きだけど、芸人としては頼りないと思っていた。なので、彼には悪いけど、コンビを組むことを了承したのは、事務所に入るためのきっかけに過ぎなかった。あと、偉そうな言い方だけど、おれが鍛えて、おれ仕様にしてしまえばいいんだとも思っていたんです」

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン